「夜市」を読んだ
「夜市」を読んだ
作 恒川光太郎
収録作品
- 夜市
- 風の古道
ひとこと感想
ロール・プレイング・ゲーム的な「異世界を旅する」感じが有った。
日常から離れて別の世界を旅したい、という欲求を強く感じた。
それと同時に「異世界に行こうと旅を続けようと、時間は流れるし人間は老いる。あらゆる物が何時(いつ)かは終わる」という無常感も強く感じた。
- 異世界で暮らしたい、異世界を旅したい。
- 異世界だろうと何処だろうと、時は流れ、人は老いる。どんな物事にも終わりがある。
この2つが、恒川の2大テーマなのかもしれない。
何となく、日本で1970年代後半から80年代前半まで書かれていたSFファンタジー小説の手触りを感じた。
お話そのものがノスタルジックである事に加えて、手触りが1970年代的であるという意味でもノスタルジックな小説だった。
2022-10-21
01:55