映画「スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲」を観た
U-NEXT にて。
脚本 リイ・ブラケット、ローレンス・カスダン
監督 アーヴィン・カーシュナー
出演 マーク・ハミル 他
ひとこと感想
先日、いわゆるチープ・カシオを買った。
現代の若い人たちの目には、このデザインが「レトロ」に映るらしい。
1980年代の最先端デザインも、いまやレトロ・フューチャーか。
なんか、感慨深いというか、ちょっと甘酸っぱい気持ちになっちゃうよ。
あらためてスターウォーズを観て、この映画の描いた未来像が、現実の1980年代の工業デザインに影響を与えていると気づいた。
いま私が腕に巻いているチープ・カシオのシルバー・モデルと、スター・ウォーズのプロダクト・デザインとの間には、何かしらの共通点がある。
いや、逆かも知れない。
世界で初めてクォーツ時計の量産化・商品化に成功した1970年代〜80年代の日本の腕時計業界のデザインこそが、ハリウッドの小道具のデザインに影響を与えた可能性もある。
ジェームズ・ボンドも、エイリアンのリプリーも、バック・トゥ・ザ・フューチャーのマーティーも、ブルーサンダーのフランクも、プレデターのダッチも、みんな日本の腕時計をしていた。
話を戻して、スター・ウォーズ、帝国の逆襲。
作り込まれた背景、セット、メカ、大道具、小道具によって見事に構築された遥か未来(=遥か過去)の世界観は、今も色褪せていない。
スペース・オペラの世界に、どっぷり浸かれる。
特撮技術が格段の進歩を遂げているにも関わらず、近年のスター・ウォーズに、初期三部作ほどの世界観を感じないのは、何故(なぜ)だろうか?
CG技術が無かった頃のスターウォーズは、画面内の有りとあらゆる物を実際に手作りしていた。
それが世界観に説得力を与えているのだろうか?
それとも、1970年代80年代の観客を驚かせた最先端の未来デザインも、2022年の今となっては「レトロ」という文脈なしには語れないからだろうか?
ワイプを多用した場面転換に、「お話をサクサク前へ進めたい」という作り手の意思を感じた。
C-3POの声優がイギリス風アクセントで演技をしていた。
「イギリス貴族に仕える執事」みたいなキャラ設定だったんだな、と気づいた。
声優といえば、ジェームズ・アール・ジョーンズ演じるダース・ベイダーの声には、なるほど言われてみると黒人っぽさが感じられる。