青葉台旭のノートブック

「ユービック」を読んだ

「ユービック」を読んだ

作 フィリップ・K・ディック
訳 浅倉久志

フィリップ・K・ディックの小説は、短編集を何冊かと、長編は「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」「流れよ我が涙、と警官は言った」の2冊を過去に読んでいる。

とにかく別世界に連れて行ってくれるような本を探して、この小説に辿(たど)り着いた。

ディックの小説に関してしばしば言われる「現実が崩壊する」という感覚を味わえた。

この機会に他の本も読んでみようかと思う。

20世紀半ばのアメリカ社会に生きた作家ゆえか、テレビと広告に強い関心があったように思える。

テレビにしろ広告にしろ21世紀の今となってはオールド・メディアだが、そのレトロな時代感も含めて、別世界の気分を味わえた。

2022-11-26 16:42