映画「クライ・マッチョ」を観た
映画「クライ・マッチョ」を観た
U-NEXT にて。
脚本 ニック・シェンク、N・リチャード・ナッシュ
監督 クリント・イーストウッド
出演 クリント・イーストウッド 他
ネタバレ注意
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ひとこと
まずは1句。
「明るいマッチョ」
ひとこと感想
90歳ヨボヨボ爺さんの運転するポンコツ車が、1970年代後半(という設定)の小さな町や砂漠の道を走っているだけで絵になるので、まあまあ楽しめた。
メキシコの乾いた田舎町。
完全な砂漠地帯という訳ではなく、わりと木や草も生えている。
その景色だけで目の保養になった。
カラカラの乾燥地帯に急に降り始める大雨も、良い感じだ。
そんなメキシコの砂漠を、90歳のお爺ちゃんがヨタヨタ歩く。
これがまた、なんとも絵になる。
「あー、こんな乾いた空の下で暮らしたいなー」
などと思いながら観ていた。(もちろん本気ではない。ちょっと思っただけ)
と言った感じで、個人的にはそこそこ楽しんだけれど、客観的かつ正直に言えば、あまり完成度は高くない。
まずは年齢。
お爺ちゃんがヨタヨタ歩く姿は味わい深いが、この物語の主人公として年齢設定が高すぎる。
私は原作未読だが、「ひょっとして原作小説はもっと若い設定じゃね?」という疑問を持った。
調べてみたら案の定、元は30代後半の設定だった。
カメラ・ワークや編集に関しては流石(さすが)に手堅いと思ったが、こういう淡々とした抒情的な映画には合っていないとも思った。
監督としてのイーストウッドの資質は、起承転結の構成がカッチリと明確な物語でこそ生きるタイプだと感じた。
本作のように起伏が少なくオチも無い映画は向いていないかも。
イーストウッド以外の役者たちの演技も、少し気になった。
演技をしない演技、ぶっきらぼうな演技、という技法も有って良いとは思うが、やはりこの監督の資質ではないと感じた。
1930年生まれ
御年齢(おんとし)92歳、か。
先ごろ引退した安彦良和の17歳年上。
富野由悠季、宮崎駿の11歳年上。
なんと、スーパーマン(1938年)よりもバットマン(1939年)よりも年上。
俺の親父よりも年上。
この年齢で監督と主演を同時に熟(こな)しているのだから、それだけでも大したものだ。