青葉台旭のノートブック

映画「アンホーリー 忌まわしき聖地」を観た

映画「アンホーリー 忌まわしき聖地」を観た

U-NEXT にて。

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脚本 エヴァン・スピリオトポウロス
監督 エヴァン・スピリオトポウロス
出演 ジェフリー・ディーン・モーガン 他

ネタバレ注意

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ひとこと感想

ストーリーも描写も、有りがち過ぎてウンザリした。

以下に、私がウンザリした点を列挙する。

  • 急に大きな音を出して観客をビックリさせる虚仮威(こけおど)し演出。
  • 首を「カクッ、カクッ、カクッ」と動かす、怪物に有りがちなモーション。
  • 悪魔に取り憑かれた人間は、白目が無くなって眼球全体が黒目になる。これも有りがち。
  • ヒロインが群衆に取り囲まれるシーンで、群衆の中にいた少年が半笑いだった。エキストラへの演技指導が徹底されていない。
  • カトリックは保守的で権威主義的な悪の組織という、日本のライトノベルや漫画、アニメにも有りがちな設定。
  • 怪物に十字架を突きつけながら聖書の一節を詠唱する悪魔祓い師の神父。中二病くさい。
  • 「そうか! 奴は大衆の祈りをエネルギー源にして、この世界に蘇(よみがえ)るつもりだっ! ヒロインが危ない!」みたいなセリフ。中二病くさい。
  • 最後に自ら身を呈して主人公を守り、死んでしまうヒロイン。
  • しかし最後の最後、何の前振りもなく奇跡が起きてヒロインは息を吹き返す。ヤマトの森雪かよ。

わざわざB級を観て、批判記事を書く事

わざわざ自分から無名のB級ホラー映画を選んで観ておきながら、その欠点をブログで挙げつらうなんて行為は、あまり褒められたもんじゃないよな。
と、我ながら時々思う。

しかしその映画を観てしまった以上は、感じたことをありのまま正直に書くしかない。
良いなら良い、悪いなら悪いと書くしかない。

一寸の虫にも五分の魂。
低予算のB級映画だからと言って、やっつけ仕事が許される訳じゃない。
クリエーターたる者、どんな時にも気概を持って真摯に作品と向き合うべきだ。
批判の矢面(やおもて)に立つ覚悟も必要だ。

……というのは、あくまで理想論。
世の中、理想ばかりで出来てる訳でもない。

つまらない作品が出来上がってしまった背景には、作り手なりの苦しい事情があったのかも知れない。

しかし、だからと言って、評者である私が彼らに忖度する義理も無いし、手心を加える理由も無い。

さて、どうしたものかな。
自分自身に嘘をつく訳には行かないからな。
つまらなかった映画を「面白い」と誉(ほ)めそやす訳には行かない。
つまらなかった映画に関しては「黙して語らず」が大人の態度なのか?
さて、どうしたものか。

批判的な記事ばかりだと、ブログとしてバランスが悪いような気もするし。
文句ばっかり言ってる困ったオジサン、みたいに思われるのも嫌だし。

ウィキペディアで調べたら、本作品の監督エヴァン・スピリオトポウロスは、2017年版「美女と野獣」など、割とメジャーな映画を撮っている監督だった。
主演のジェフリー・ディーン・モーガンも割と有名どころの映画に出ている。
制作はソニー・ピクチャーズ。
早い話、本作品はB級どころか立派なA級メジャー映画だった。

追記(2022年8月29日)

アメリカの田舎町の背景に広がる大自然、とくに森林は相変わらず美しかった。

2022-08-27 10:04