青葉台旭のノートブック

映画「恐怖の足跡」を観た

映画「恐怖の足跡」を観た

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脚本 ジョン・クリフォード
監督 ハーク・ハーヴェイ
出演 キャンディス・ヒリゴス 他

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ひとこと感想

前世紀の末に「とある映画」が公開され一世を風靡したとき、好事家の間で「恐怖の足跡が元ネタに違いない」と実(まこと)しやかに囁(ささや)かれた。

ちなみに、本作品の日本語タイトル「恐怖の足跡」でグーグル検索すると、レコメンドに「とある映画」のタイトルが表示される。
グーグル検索にタイトルを入力しただけで他の映画のネタバレを食らうという、ある意味おそろしい映画。

原題の「Carnival of Souls」は、直訳すると「魂たちのカーニバル」か。

ウィキペディアを読むと、1998年にウェス・クレイヴンのプロデュースでリメイクされている。
その時の邦題は「ソウルズ~死魂~」

前々から機会があれば観たいと思っていた。
アマゾン・プライムに感謝。
この調子で、1950年代の知る人ぞ知るカルト映画を我々に紹介して欲しい。

実際に本作品を鑑賞してみると、巷間で言われているほど「とある映画」に似ているとは思わなかった。
まあ確かに最後のオチ=「主人公は既に死んでいた。主人公こそが幽霊だった」というアイディアは共通している。
それも今となっては「よくあるオチ」の1つだ。「とある映画」の専売特許という訳でもないし、この「恐怖の足跡」の専売特許でもない。

また本作品は、「とある映画」だけでなく、ロメロのゾンビを始めとして多くのホラーに影響を与えているようだ。
なるほど言われてみれば、本作品に出てくる亡霊たちの「完全な生者でもなく、完全な死者でもなく、その間を無表情に漂っている」感じは、ロメロのゾンビに似ている。
白塗りの顔なんかにも共通点がある。

本作品を観た率直な感想。
まずは「自主制作映画みたいだ」と思った。
B級映画というより、むしろ自主制作映画。
実際、監督ハーク・ハーヴェイの自主制作だったらしい。

上で述べた通り、私は既に「とある映画とオチが同じ」という情報を得ていたので、その部分の驚きは無かった。

映画全体から滲(にじ)み出る何とも言えない幻想的な雰囲気が良い。
ある種のアート映画、という印象を受けた。

2022-07-28 03:52