『夢のあもくん』を読んだ
『夢のあもくん』を読んだ
作 諸星大二郎
前作『あもくん』単行本の発売が2015年。もう7年前か。
あもくんも順調に成長し、なんだか親戚の叔父さん気分だ。
作品は、起承転結やオチをきっちりと描くというより、少しダーク寄りの雰囲気を味わうファンタジー短編集だった。
論理的・構築的な物語から非論理的な雰囲気を味わう物語へと、私の趣味嗜好が移りつつある。
ひょっとして私だけでなく、時代の空気感なのか?
世界が激動期に入ったという直感を数年前から抱いているのだが、それと関係しているのだろうか?
主流のフィクションは、世相をストレートに反映する傾向があるのだろうか?
それとも、世相のサイクルと真逆の位相でもってそれを補完する傾向になるのだろうか?
2022-04-07
21:48