青葉台旭のノートブック

映画「オープン・グレイヴ -感染-」を観た

映画「オープン・グレイヴ -感染-」を観た

U-NEXT にて。

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脚本 エディ・ボーレイ、クリス・ボーレイ
監督 ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
出演 シャールト・コプリー 他

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ひとこと感想

なかなかに良い掘り出し物だった。

規模こそ低予算映画らしく小ぢんまりしているものの、脚本・演出・演技のどれを取っても手堅くて好感が持てた。

広い意味では「ゾンビ終末」ジャンルになると思う。
飛び抜けて斬新なところがある訳でもないが、ちゃんと真面目に作られていた。

良かった点

籠城していたメンバーの一人が、ヘリの音を聞いて「救助隊が来たー!」って叫びながら家を飛び出したら、逆に特殊部隊に狙撃されて殺される皮肉。
おそらく超有名なリビングデッド映画のラストからの引用だろう。

『18日』という謎のキーワードを物語の最後まで引っ張って、実はそれが、
「ゾンビ感染症のワクチンを開発できなければ、主人公たち(実はワクチン開発をしていた科学者)と患者たちは感染予防のため政府によって皆殺しにされる。その期限が18日」
だったというのも悲劇的で良い。

「最後に生き残った男女が、森から出て下界に降りてみたら、すでに世界は感染症によって滅びていた」というラストも私の好みだった。
この手のラストは、私の知る限り「ゴケミドロ」が最初だと思うのだが、どうだろうか?

悪かった点

全体としては、私好みの小品だったのだが、あえて1つだけ難点を挙げるとすれば、主人公が自動車に乗って屋敷に帰る途中で突然、倒木が道をふさいでからの一連のシーケンスが、ちょっと有りがち過ぎると思った。
エンジンを掛けようとしたら、何度スターターを回しても点火せず、エンジンが「コッ、コッ、コッ」って空回りする所とか。
「大事な時に限って、鍵を何度回してもスタートしないエンジン」っていうクリシエ。

それと、もう一つ。
これは作り手側の問題というより、日本の配給会社の問題だ。
「オープン・グレイヴ -感染-」という日本語のタイトル、とくに『感染』という副題は、ネタバレだから止めて欲しかった。
この映画のジャンルが実は「ゾンビ感染症もの」である事も含めて、映画前半部の大事な『謎』だろう。
それをタイトルでバラして、どうする。
ポスターやDVDのジャケットおよび動画配信のサムネイル画像には、いくつかのバリエーションが存在するようだが、その中にもネタバレになっている画像があった。
例えば、2021年11月現在、U-NEXTのサムネイル画像は、主人公が女性の死体を抱きしめて泣いているシーンだ。このサムネイルを見ただけで、いずれこの女性が死んでしまうとバレてしまう。

2021-11-17 11:55