映画「ウィッチサマー」を観た
映画「ウィッチサマー」を観た
U-NEXT にて。
脚本 ブレット・ピアース、ドリュー・T・ピアース
監督 ブレット・ピアース、ドリュー・T・ピアース
出演 ジョン=ポール・ハワード 他
ティーンエイジャー・ジュブナイル・B級ホラー。
こういう高校生向けお気楽ホラーに色々言って批判するのは野暮かもしれないが、しかし私自身の創作技術向上のために記事を書く。
一種の備忘録。
ネタバレ注意
この記事にはネタバレがあります。
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想像していたのとジャンルが違っていた
名前に『ウィッチ』が付いていたんで、てっきりブレアウィッチとか、そっち系の話かと勘違いしていた。魔女ものオカルト・ホラー的なやつだと思っていた。
しかし、実際に観てみたら『ボディ・スナッチャー』ものだった。
本作品で『魔女』と呼ばれている存在が何者なのか……宇宙人なのか、古代生物なのか、はたまた文字どおりオカルト的な意味での魔女なのかは分からないが、お話のプロットは、
- 『知らず知らずのうちに、隣人と宇宙生物が入れ替わっていた』
- 『家族が異星人に洗脳されて操られていた』
という、一九五〇年代のB級SFホラーでよく見るやつだった。
ご丁寧に、『クライマックスは、町外れの洞窟の奥にある敵の秘密基地でのバトル』という所まで、1950年代B級SFオマージュ。
頭を切り替えて、そういうレトロなB級感を気軽に楽しむつもりになれば、それなりには楽しめる。
アメリカの田舎町
アメリカは国土が広いから一口に田舎町といっても色々あるのだろうが、今回の舞台は緑豊かで風光明媚な避暑地だった。
風景を見ているだけで癒される。
俺も、こんな長閑(のどか)な田舎町に住みてぇな〜。なんてボンヤリ思いながら見ていた。
主人公が家に帰ったら、隣の家の子供が隠れていたというシーンがあるのだが、長閑なアメリカの田舎町では、いまだに家に鍵をかける習慣が無いのだろうか?
メロドラマ
スティーブン・キングの功罪だと思うのだが、キング以降、ホラーが登場人物たちのドラマを時間をかけて(ページ数をかけて)丹念に描くようになった。
主人公の複雑な家庭環境、親との擦(す)れ違い、思春期の悩み、恋人との出会い、その恋人とのちょっとした喧嘩と仲直り、いじめっ子との葛藤などに時間を(ページ数を)割く。
ホラーなどのジャンル映画で〈人間ドラマ〉をやる事それ自体を一概に悪いとは思わない。
しかし、人間ドラマを組み込む以上は、そのドラマ部分も一級品でなければいけない。
ありがちな思春期の恋だの親との葛藤だのというメロドラマを見せられても、見ているこっちは、げんなり萎えるだけだ。