装甲騎兵ボトムズのオープニングとエンディングは素晴らしい。
(リンクはアマゾンのDVD販売だが、私が見たのはバンダイ・チャンネルだ)
*オープニングについて。
いきなり、イントロがベース「ブンッ」っていう一音で始まって、それと同時にスコープドッグのカメラ・ターレットが暗闇から、しかも回転しながら突然現れるという演出でもう「ヤラレタ」。
しかも、それがブラス系の音とシンクロして回ったり、フォーカス(ズーム?)を合わせたりする所も素晴らしい。
改めて見ると、タイトルの後ろでポーズをとっているスコープドッグは、巨大な石像の顔の上に立っているのだった。
ヘルメットの横顔の辺りをふらついていたカメラが、いきなり視線を下に降ろして酸素マスクのパイプに視線が移ったかと思ったら、すかさずカメラの外から手が出てきて酸素パイプを引きちぎり、ヘルメットごと投げ捨てる所も素晴らしい。
そして最後に、退廃的な都市のビルの狭間から昇る朝日、銃を下して朝日に向かう主人公の立ち姿、ラストは再びスコープドッグのレンズのアップとそこに映る男の影というのも様になっている。
*エンディングについて。
おそらく一枚絵の上でカメラをパンしているだけだとは思うが、バラードに乗せて、夜の未来都市、雨に濡れる兵器、そのコックピットで目を閉じてたたずむ美女という絵が良い。
雨、濡れる兵器、コックピットに眠れる美女。
素晴らしい。
まとめ。
オープニングは主人公のキリコ目線、エンディングはヒロインのフィアナ目線という事だろう。
監督である高橋良輔の作詞、サウンドトラックの乾裕樹の作曲が本編のイメージとよく合っている。
TETSUこと織田哲郎の歌も良い。
この時代のサウンドトラックは、安易に電子楽器に頼らずに生のブラスと弦楽器を使っている所も良い。
ひとつ残念なのは、オープニングでは、あたかも主人公が追いすがる女を捨てて何処かへ行ってしまうような描写がなされている事だ。
本編はむしろ逆だ。
本編のテーマは、男が、自分にとっての「運命の女」をひたすら追い求めるという事だから。
*以下、宣伝。
青葉台旭・作
ハーレム禁止の最強剣士!
自作の小説です。よかったら読んでみてください。