多くのSNSには、限られた身内とだけ情報を共有する機能と、全世界に向けて情報を発信する機能の二つが備わっている。
- 限られた身内とだけ情報を共有する。
- 全世界に向けて情報を発信する。
そもそもこの二つは、利用者から見れば全く別の機能だ。
ところが多くのSNSは、この二つの機能をどちらも実装している。
おそらく基本となる技術が同じで、一方を実装すれば簡単な手直しでもう一方の機能も追加できるからだろう。
しかしユーザー目線で見た場合、それがいたずらにSNSというものの操作を煩雑にしている気がする。
2.の「全世界に向けて情報を発信する」という機能だけに特化したサービスとしては「ブログ」というものが既にあるので不満は無い。
問題は、1.の「限られた身内とだけ情報を共有する」というSNSのコアな使用目的だけに特化したサービスが無い事だ。
いや、探せばあるのかもしれないが、あまりにマイナーなサービスだと、やはり使う事に躊躇してしまう。
一口に身内と言っても、家族、親戚、職場の同僚。趣味の仲間など合わせれば二十人や三十人にはなるだろう。その全員にいちいち自分のためだけに新たなSNSの会員になれというのも、これはこれで面倒くさい。
あ、そうか。全世界に向けて発信する機能が無いと、そのサービス自体のユーザー数増加が難しいのか。「あの有名芸能人○○もハマッているSNS」という宣伝文句が使い難いから。
それでも、そろそろ「身内だけ特化型SNS」というのは世界に一つくらい有名なやつが出現してもいい頃だと思う。
2015-11-27
09:00