数日間東京に行く用事があって、一日休みがとれたので、おのぼりさん観光してきた。アップル直営店に行ってきた。
前回の続き。
明治神宮の参道近くにある「コーヒー界のアップル」ことブルーボトルコーヒーを出て、次に行ったのは同じく明治神宮の参道沿いにある本当のアップル直営店だ。生まれて始めてアップルの店に入った。
私は、生まれてから一度もアップル製品を使ったことがない。
現在使っているのはパソコンはウィンドウズ、携帯電話はアンドロイドだ。
私の田舎にはアップルの直営店などと言うものはない。せっかく東京に来たのだからアップル製品の手触りを確かめようと、冷やかしに入ってみた。
結果、どうだったかというと。
確かにアップルの製品は他社に比べて半歩先を行っているな、と思った。みんながマック、マック、言う訳だ。
例えば、日本語入力一つにとってみても、入力する端からインラインで変換されていく感覚は気持ちよかった。なぜ、あれを誰も思いつかなかったのか。
また、デザインも確かによく煮詰められている。
たとえば、マックブックの15インチにはテンキーが無い。
ウィンドウズの15インチノートには、必ずテンキーが組み込まれている。
どちらが使いやすいかというと、圧倒的にテンキーが無い方が良い。
ウィンドウズノートはテンキーがあるために、アルファベットキーが左側にオフセットされてしまっている。
「ウィンドウズはビジネス用途が多いからエクセルの数値入力を連続でしやすいようにノートパソコンであってもテンキーがあった方が良い」という先入観に作り手も客も染まってしまっていて、逆に損をしていると思う。
事務所で数値入力するときにテンキーが欲しければ別売りテンキーだけ買うなりキーボード丸ごと買うなりすれば良いし、出先では……例えば喫茶店では、エクセルに連続数値入力をする機会などほとんどない筈だ。
それよりも、アルファベットキーが左に追いやられてしまって文章入力がやり辛くなっている事の方が問題だ。
マックブックにはテンキーは内蔵されず、ちゃんとアルファベットキーが中心に来ている。
デザインと言えば、アイフォンをじっくりと見てきたが、性能うんぬんはともかく、あの薄型デザインはやはり良く考えられていると思う。手にしっくりとなじむ感じがあって、あれだけ色々出ているアンドロイドの中で、アイフォンに匹敵する「手になじむ感」を持つ機種を私は知らない。
ただし大型のアイフォンは、さすがに私もいかがな物かと思う。
そんなこんなでアップル直営店の感想は、繰り返しになるが、アップルの作る物はみんな同業他社よりも半歩先に行っているな、と認めざるを得なかった。
個人的には国産メーカーにも頑張ってほしいとは思うが、現状、もし私が次にパソコンや携帯電話を買う場合、第一の選択肢がアップル製品になってしまうのは仕方がないかな、という感想だった。