日本のアニメや映画制作のために公的な機関で3Dデータライブラリを立ち上げてはどうか。
ちょっと前に、国を挙げての「クールジャパン」支援が話題になった。
それは「世界のマーケットへ日本のサブカルチャーを売り込む」という事なんだと思う。
文化は資金力が全てではない、金の有る無しと文化の質は関係ない……とは言いつつも、量的に大きな市場を持つ文化、要するに大きなお金が回っているジャンルというのは、多様性においても、また頂点の質の高さを維持するにも、有利な事が多い。
すそ野が広ければ、頂きも高くなりやすい。
これから少子化が深刻になる日本国内において、サブカルチャー、ポップカルチャーの市場は小さくなる可能性が高い。
とすれば海外市場に活路を見出すというのは、一つの答えであろう。
ただし現状、資本力の小さい日本の映像産業が、見た目の豪華さにおいてハリウッドの大作映画に匹敵するのは容易い事ではないだろう。
少ない資本で、大資本に挑むためには、無駄を省いて効率化を図るというのも一つの手だ。
あくまで仮の話だが、たとえば「モスラ東京に現る」と「大魔神東京に現る」と「ギララ東京に現る」と「ガッパ東京に現る」という映画が同じ年に公開されたとする。
当然現在の特撮であれば東京の街並みはCGで、という事になるだろう。
それらの特撮映画において、東宝、大映、松竹、日活で、別々に東京タワーやスカイツリーのCGデータを作る必要があるだろうか。
基本的なデータはどこか一社が代表して作り、他の映画会社は一定の使用料を払ってそのデータを使わせてもらえばどうだろうか。
つまり「ライブラリ映像」のCGデータ版という事だ。
そういうライブラリCGデータを管理する公的機関があっても良いと思う。
2015-11-30
09:00