レビュー記事などによくある星マークや得点数について
たいていのレビュー記事には、評価をミシェラン風に星の数で表したり、100点満点中の何点、と言う風に表した部分が冒頭にある。
つまり、本来定量的には扱えない映画や小説の「感想」に、あえて数値評価を持ち込んでいる訳だ。
私自身、本を読みたいとか映画を見たいと思った時、なにを読むか見るかの判断基準として、この最初に点数ありきのレビュー記事を便利に使わせてもらっている。
もちろん、実際に「感想」などという人それぞれなものを客観的に数値で表すことは(本当は)出来ない。
こうした「評価者の点数づけ」は、客観的な尺度として「正しいから」のではなく、個々の評価者が「主観的にどう思ったか」を一行で表す「フォーマット」として「便利」なのだと思う。
まず最初の一行で、この作者が評価対象の本や映画の価値をどの程度に見ているか、「俺にとっては、大雑把に、これくらいの面白さだった」が一発で分かるので、その後の長い感想文を読むのも楽チンになる。
ただ、自分自身がブログで本や映画のレビュー記事を書こうと思ったときに、このミシェラン式の点数を載せるかどうか、迷った。
やはり私も何事もはっきりと言わない事を美徳とする日本人の一員なので、自分の読んだ本や観た映画を数値で表すというのは、ちょっとドライ過ぎる気がする。
一方、レビューを読む立場では、一発で評価者の気持ちを知ることが出来て便利だというのも分かる。
それで、折衷案として、これから、レビュー記事を書くときは、私がどう評価したかを、以下のようなフォーマットで書くことにした。
- 最高に面白かった
- かなり面白かった
- 面白かった
- ふつう
- いかがなものか
まあ、ミシェラン式5段階評価や、100点満点評価を20点刻みでするのと大差ないんです。オブラートに包んでいるだけで。
ただ、なるべくマイナス評価はしたくないので、上から4つ目に「ふつう」基準を持ってきました。
出来れば、最低ランクの「いかがなものか」は使いたくないと思います。