青葉台旭のノートブック

コロナワクチン接種について

いよいよ状況は『どれだけ迅速にワクチン接種を行い、全員接種を完了するか』という局面に来た。

そこで、思ったことを少々書く。

その1

コロナワクチンを接種する人の順番は、効率とリスク管理を最優先に考えて決めれば良い。
たとえそれが不公平でも不平等でも問題無い。
公平性や平等性を重んじるあまりに、時間や人的資源を浪費するのは本末転倒だ。
最低限の時間的・人的コストで片っ端から注射を打てば良い。

火事で燃えさかる家を目の前にして、『誰から先に救助するか、まずは公平に籤(くじ)を引いて決めよう』などと呑気(のんき)に言う消防隊員は居ない。

平和な時なら、平等性や公平性にコストを割(さ)くのも良かろう。
しかし今は緊急事態だ。

「今日はA地区の65歳以上に打ちます、明日はB地区の65歳以上に打ちます、明後日はC地区が対象です……」
これで良い。

当然、Z地区の老人たちは「なんでワシらが最後なんじゃ!」と怒るだろうが、別に構うことはない。

どういう決め方をしようと、誰かが先に注射を打って、誰かが後回しにされる事には変わりない。どうやっても根本的な部分での不平等は避けられない。
単に「早い者勝ち」や「籤(くじ)引き」で決めれば公平のような気がするだけだ。

その「公平で平等なような気がする」ためだけに、わざわざ電話受付に人的資源を割(さ)く必要はない。

効率のためにも予約は必要というのなら、まずはネット予約だけにすれば良い。
まずはネットを使いこなせる老人たちや、子供や孫のサポートを受けられる老人たちから掬(すく)って行けば良い。ネットの出来ない孤独な老人は後回しでも良い。

福島市は、インターネットに不慣れな老人のために、彼らを公民館らしき場所に集めて「インターネットの使い方講座」を開催した。

*その様子を伝えるNHKニュースへのリンク

こんな事をする暇があったら、これに使った人的資源を別の場所で使うべきだ。

あるいは、せっかく老人たちを集めたんだから、「ネットの使い方を教える」などという回りくどい事なんかせずに、その場で予約申込用紙に記入させてサッサと帰し、最優先で彼らの予約登録をすれば良い。その方が手っ取り早い。

その2

自治体の首長や、ワクチン接種オペレーションに従事している公務員が自ら優先的に接種を受ける事に、何の問題も無い。
むしろ自ら率先して接種を受けるべきだ。
彼らの使命は、1日でも早く全住民への接種を完了する事だ。当然、『全住民』には彼ら自身も含まれる。

「私の接種は最後で構いません。どうぞ住民の皆さん、お先に接種して下さい」
などと言って、オペレーション半ばでコロナに感染して倒れてしまうような市長よりも、

「真っ先に私が接種します。そして自らが感染しない体になって、全力で事態の終了のために働きます。最速で全住民への接種を完了してみせます」
と言う市長を私は選ぶ。

自治体の首長と公務員に、私は言いたい。
「俺より先にワクチン打っても構わないから、ちゃんと働け。ちゃんと結果を出せ」

2021-05-14 11:18