青葉台旭のノートブック

映画『シン・ウルトラマン』特報映像で気になった点。

映画『シン・ウルトラマン』特報映像で気になった点。

東宝公式Youtube

  1. 一瞬だけ『シンジ・カミナガ』なる人物のドッグ・タグ(認識票)が映される。
  2. その直後、主演の斎藤工が『野生の思考』を読む場面が映される。

ドッグ・タグ(認識票)が、この物語の重要アイテムである事は、公式ポスターに『そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン』という文、科学特捜隊のバッヂ、変身に使うベータ・カプセルと思われる装置と共に描かれている事からも推察できる。

ドッグ・タグとは、本来、戦死者の身元確認に使われる物だ。
つまり、これは、『シンジ・カミナガ』なる人物が既に死んでいるという事を匂わせているのではないだろうか。

『シンジ・カミナガ』という名前は、庵野秀明の『エヴァンゲリオン』の主人公を思わせる名前だ。
また、『シン(ジ)・ウルトラマン(神)』とも読み取れる。

このドッグ・タグの次に一瞬だけ挿入されるのは、主演の斎藤工が人類学者レヴィ・ストロースの『野生の思考』を読んでいるカットだ。
なぜ斎藤工(現時点で役名が公開されていないので本記事では演者の名で呼ばせてもらう)は、人類学の名著と言われる本を読んでいるのか?
仮に、斎藤工が科学特捜隊(警察や自衛隊に準じる公務員と思われる)のメンバーだとして、そんな立場の人間が、なぜ『人類学』などというものに興味を持っているのか?

今のところ気になっているのは、このあたりです。

追記

ポスターのキャッチコピー「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」は、初代ウルトラマンの最終回でゾフィーが言った「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか」へのオマージュだな。

2021-01-29 10:27