おめでとう諸君!ついに人類はトイレットペーパーを奪い合う日々から解放された。
ウォシュレットの温風乾燥機能によるトイレの完全ペーパーレス化に向け研究を続けて来た私(青葉台旭)だが、ついに実用化のメドが立った事を皆さんに報告する。
まず大前提として、
- 脱糞する。
- ウォシュレットの水洗機能で尻を洗う。
- 同、温風乾燥機能で尻を乾燥させる。
以上、3つの手順によりペーパーレス脱糞が実現される事を、読者の皆さんと共有したい。
その上で、工程1の「脱糞する」、工程2の「ウォシュレットの水洗機能で尻を洗う」に関しても、あらためて言うまでもない項目として説明を省略させてもらう。
さて、ペーパーレス脱糞における最大の課題と思われる工程3、すなわち「ウォシュレットの温風乾燥機能による尻の乾燥」について、私(青葉台旭)自ら人柱となって得られた知見を、ここに報告する。
(A) 乾燥に要する時間は2分〜3分。
(B) ときどき上半身を前に倒して尻の角度を調整し、性器と肛門の中間点すなわち「会陰部」あるいは俗に「蟻の門渡り」と呼ばれる部分に温風を当てる。
ひとつずつ説明していこう。
まず(A)の乾燥に要する時間だが、これに関しては、温風の温度等に個体差もあるだろうから、各自で実計測し、調整して頂きたい。
私の動作環境に於いては、
「2分でも実用上は問題無いが、尻に若干の『しめり感』が残る」
「たっぷり3分間、尻に温風を当てれば『しめり感』も無く快適にパンツを履ける」
という所感を得た。
次に(B)の「尻に温風を当てる角度」に関して詳しく述べる。
一般にウォシュレットの温風は便座奥下方から、やや上向きに吹いてくる。
これにより、肛門・尻肉の内壁などの湿気は充分に乾燥させられるのだが、一箇所だけ、死角となって乾燥させられない部分がある。
性器と肛門の中間点、すなわち『会陰部』あるいは『蟻の門渡り』と呼ばれる部分が、それである。
油断して、この部分の乾燥が不充分なまま立ち上がってパンツを履こうとすると、玉袋の裏側を水滴がツーゥと垂れて行って非常に気持ち悪い。
そこで、乾燥中ときどき上体を前に倒し『前かがみ』の状態になって尻の角度を調整し、この会陰部に温風を当てるように心がけたい。
ただし、ご存知のようにゴールデンボールは熱に弱い器官である。
この部分の温度上昇は男性能力に深刻なダメージをもたらす危険をはらんでいる事に留意し、長時間温風に晒すことのないよう注意して欲しい。
仮に尻の乾燥時間が3分間だとして、乾燥温風に対する会陰部の暴露は、その3分のあいだに間隔を開けて2、3回も行えば充分であり、時間については1回につき5秒ほどで充分である。
最後に、ウォシュレットの開発・普及に尽力したTOTOの開発陣および各水道設備会社に謝意を表したい。
彼らの努力が無ければ、完全ペーパーレス脱糞は実現しなかったであろう。
また、今後の課題として『市民へのペーパーレス脱糞法の周知』が挙げられよう。
現在、日本の一般家庭におけるウォシュレット(および類似の装置)の普及率は80パーセントに達っしている。
しかしながら、災害のたびに発生する『トイレット・ペーパーの買い占め騒動』は、残念ながら彼らがウォシュレットの温風乾燥機能を活用できていない現状を示していると言わざるを得ない。
ペーパーレス脱糞法の市民への啓蒙に関し、政府・民間団体・マスコミ各位のさらなる努力を望む。