青葉台旭のノートブック

三津田信三「怪談のテープ起こし」を読んだ。

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5回書いたからセーフ。

ひとこと感想

いわゆる実話怪談系の短編集。
しかし、あからさまにフィクションである事を隠していない語りだった。

もちろん、全ての『実話怪談』はフィクションであり、それぞれ技巧が凝らされた『作品』なわけだが、一般的な実話怪談ものが「いかにも素人が語ったような、技巧が使われていないような素朴な語り口」に見えるように「技巧を凝らしている」のに対し、本書は「普通の怪奇小説」然としている。
つまり、開き直ってフィクションである事を隠そうとしていなかった。

収録されている「留守番の夜」のオチは、ヒッチコックの「サイコ」オマージュだろうか。

2018-09-09 15:51