青葉台旭のノートブック

短編集「火のないところに煙は」を読んだ。

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作 芦沢央

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5回書いたからセーフ。

ひとこと感想

鈴木光司の『リング』以降、犯人・被害者・探偵という推理小説の枠組みをホラーに置き換え、まるで犯罪のトリックを捜査して解き明かし犯人を暴くように、主人公たちが『呪い』の仕組みを探求してその元凶に迫り、呪いを解こうとする、という話運びのホラー小説が増えた。

しかし、私の読書の範囲では、本家『リング』を超えたホラー小説はいまだに存在しない。

本作品も『怪異を解き明かす』という理性的な部分が前に出過ぎていて、そのぶん『恐怖』が後退してしまっているように感じる。

2018-08-29 13:04