テレビアニメは、本編の中にコマーシャルを組み込んではどうか。
長い目で見ると、30分の番組の中に数回に分けて数十秒のコマーシャルを挿入し、スポンサー料で製作費を稼ぐというテレビアニメの経済システムでは十分な資金を稼げなくなる可能性が高い。
やはりインターネットに蔓延る違法な動画ダウンロードの影響があるからだ。
将来的にはアニメーションという業界は
- 「劇場上映→チケットの売上げ」
- 「有料・合法の動画配信サービス→契約料または動画閲覧料」
という形で直接視聴者から収入を得る方向に向かわざるを得ないと思う。
ただ現状、テレビ放映とコマーシャル挿入によるスポンサー収入という形式をすぐには止められないだろう。
そこで「劇中に於ける本編とコマーシャル映像の融合」をしてはどうか。
本編の劇中に売り込む商品のアップを挿入して、そこからちょっとした寸劇をからめて商品を売り込むというのは、どんなものだろうか。
大昔の「てなもんや三度笠」の有名な「あたり前田のクラッカー」は、劇中ではなくタイトル前の寸劇で必ず主演の藤田まことがこのセリフを言っていたようだが、それと同じような事を、劇中の、しかも毎回違ったタイミングで行うのだ。
なぜ私がこんな提案をするかというと、恐らく世界中に流れる多くの違法テレビアニメにおいては違法なアップロードを行う者が、余計なCM部分を予めカットした上でアップロードする可能性が高いからだ。
違法はしょせん違法でしかないが、上記のように本編中にコマーシャルを潜り込ませてしまえば、少なくともアップロード時にコマーシャルをカットされたバージョンが違法に流される事による「スポンサーの損害」を多少は減らすことが出来る。
もっとも、このような本編とCMの融合は、しょせんは対症療法でしかなく、最初にも述べたように、また以前から
日本のアニメーション産業が生き残るためには「自分たちが創造した物を金に換える方法」をもっと考えた方が良い。
という記事で述べているように、これからのアニメの収益は「テレビ放映とCMとスポンサー」という形から、「劇場公開によるチケットからの収益」と「合法的なインターネット配信による配信料からの収益」にシフトして行くだろう。そして、その際重要になってくるのは「違法アップローダーに『翻訳して世界中にアップロード』する時間的余裕を与えない事」すなわち「世界同時配信」であろう。
*以下、宣伝。
青葉台旭・作
ハーレム禁止の最強剣士!
自作の小説です。よかったら読んでみてください。