本音と建て前を使い分けているのは我々日本人だけじゃない。インスタグラムの本音と建て前
私が20才くらいの頃、頭の良さげな大人たちが言っていたのが、
「日本人は感情に流されやすい」
「欧米人は論理的だ」
「日本人は『本音』と『建て前』を使い分ける」
「論理的な欧米人は、ダブルスタンダードは使わない」
などなど。
要するに、日本人は、依然として近代的で理論的な思考を持つ事が出来ずにいる。感情に流され非論理的で非効率的な言動に走る。
一方、近代文明の先輩たる欧米人の考え方は優れて近代的理論的というわけだ。
しかし、欧米人だって本音と建て前を時と場合によって使い分けているという事は、向こうから伝わるニュースを見聞きしたり、向こうの小説や映画を読んだり観たりしていれば、すぐ分かる。
インターネットを通じて世界中からダイレクトに色々な情報が入ってくるようになって分かったのは、人間、どこで生まれようが感情的なメカニズム=精神構造は大して変わらないな、という事だった。
インスタグラムにも本音と建前がある。
ご存知のようにインスタグラムにはパソコンからアカウントを取得したり写真をアップロードする方法が(公には)存在しない。
運営者側としては、スマートフォンに特化した「その場で撮って、すぐネットに公開」という、文字通り「インスタント」性こそがインスタグラムにとっては大事なのだ、と言いたいのだろう。
いちいち家に帰って一旦パソコンのハードディスクにデータを吸い上げて、それからアップロード……という使い方は野暮、という訳だ。
しかし、インスタグラムに日々アップロードされる写真をちょっと眺めていれば、必ずしも公式見解通りアイフォンやアンドロイドで撮影されたものばかりでもない事にすぐ気づく。
どう見ても一眼レフで撮ったとしか思えないような被写界深度の浅い写真がかなりあるのだ。
「素人が何気ない日常をスマートフォンで撮って仲間同士で見せ合う」という公式見解的つかい方の他に、インスタグラムには「美しい芸能人やファッション・モデルの、さりげない日常を撮ったように見えて、実は計算された角度や距離から撮られたオシャレな写真」を眺める、というもう一つの使い方がある。
いや、むしろ、多くの人にとってインスタグラムとは、そういう「(一見さりげない日常を撮ったように見える)プロの写真」を眺めるためのウェブ・サービスになっているのではないだろうか。
そして、おそらく運営者側も、それを分かっていて、彼らがアドビのライトルームやらフォトショップを使うのをあえて黙認している。
つまり、パソコンからインスタグラムのアカウントを取得したり、ログインして写真をアップロードしたり出来る。そういう抜け道がちゃんと用意されている、という事だ。
それで、調べてみた。
どうやらウィンドウズなら「InstaPic」というアプリケーションをマイクロソフト公式ストアからインストール出来るらしい。
それで、自分のパソコンにインストールしてみたら、あっさり出来た。
アカウント取得も、画像のアップロードも。
試しに、以前、このブログに貼り付けた猫の写真を、アップロードしてみた。
例のインスタグラムおしゃれフィルターもちゃんと機能した。
リンクを貼って置く。
https://www.instagram.com/p/_XQak2LMuI/
ちなみに、多くのブログやツイッターと同じように、一つの写真には、一つのURLが紐付けられ、インスタグラムのアカウントを取得していない人間でも閲覧可能になっている。
*以下、宣伝。
青葉台旭・作
ハーレム禁止の最強剣士!
自作の小説です。よかったら読んでみてください。