今年は東京モーターショーに行ってきた。
今週のお題「今年見に行ってよかったもの」
ニコンS2900で撮影。
今年は、東京モーターショーに行ってきた。
日帰りの強行軍だったが、なんとか全展示場を見ることが出来た。
次に買う自動車について、いろいろ考えることが出来て良かった。
オープンカーとスポーツカーは違う概念(ジャンル)である。
世界中の自動車を見渡してみても、大抵のオープンカーはスポーツカー(少なくともスポーツカー風)である。
しかし、実は屋根が無いという事と、スポーツカーであるという事は、必ずしもセットである必要はない。
ただ、どちらも実用性を犠牲にして「運転する快楽」を追求した趣味性の高いクルマであるという特徴がある。
だから「クルマを趣味の対象として考える人」「実用的でないクルマを買える経済力のある人」をターゲットにしているという共通点はある。
クルマを趣味にしていて、複数台所有できるほどの経済力がある人には「オープンカーとスポーツカーを別々に持つ」という選択肢も実はあるのではないかと思う。
理由は二つある。
- 目線の問題
- ウィンドスクリーン(前面ガラス)の問題
目線の問題について。
スポーツカーの醍醐味として、低い着座位置、低い目線から路面を見る、という事があるだろう。
重心を低くすれば、スポーツカーの存在理由である運動性能も向上する。
しかし「広々とした視界」の気持ちよさが失われるのは仕方のない所だ。
私は、ときどき軽自動車のワンボックスに乗るが、実は、軽の商業車というのは、なかなか見晴らしが良くて気持ちが良い。
目線が高くガラス面積も大きいため、開放感があるからだ。
オープンカーとしての「開放感」は目線が高い方が多く感じることが出来るのではないだろうか。
ウィンドスクリーン(前面ガラス)の問題
高い速度性能を要求されるスポーツカーは空気抵抗の少ないボディ形状にせざるを得ない。
また、スポーツカーらしい戦闘的な「格好良さ」も要求されるので、運転席前面のガラスは低く、極端に傾いた形状になる事が多い。
つまり顔と前面ガラスの距離が近い。
これだと「視界の中に空が入らない」
視界に入るのは前面ガラス越しの景色ばかりで屋根が開いている意味があまりない。
オープンカーとしての気持ちよさ優先で選ぶと
私がモーターショーの展示場で運転席に乗ってみた感覚だと、純粋に「オープンカーとしての開放感」を追求した場合、以下の2車種が良いのではないだろうか。
- ミニ・コンバーチブル
- ビートル・カブリオレ
この二つのクルマの共通点は「なんちゃってレトロ」な形状していることだ。
私個人は必ずしも「なんちゃってレトロ」に肯定的ではないが、ことオープンカーに関しては気持ち良さに貢献している部分もある。
昔のクルマというのは現代に比べて前面ガラスが「立っている」
それを「なんちゃってレトロ」的に再現しているクルマは、あえて空気抵抗の大きそうな「立った」前面ガラスを採用している。
そのため、顔と前面ガラスの距離がとにかく長い。これは素晴らしい。
展示場の屋根を見上げるだけでも開放感が抜群に良い事が分かる。
ただし「本気で作ったスポーツカー」に比べて、いわゆる「駆け抜ける喜び」があるかどうかは、分からない。どちらも前輪駆動でもあることだし。
それと乗り心地の面で、この2車がどうなのか、それも分からない。運転席に座っただけで実際に運転したわけではないので。
本当にハードコアに「風の中を走る開放感」を味わいたい人には、「法律的にヘルメット無しで乗れる三輪車」というのは有り得る選択だ。ただし、ある程度の覚悟は必要だ。
そうは言っても、スポーツカーとオープンカーを別々に所有し、乗れる人は少ないだろう。
ひとつには、もちろん経済的な理由があるだろう。
経済的に恵まれていても「限られた時間、限られた人生の中で、クルマに乗ってばかりいる訳にもいかない」という人も多いと思う。
「スポーツカーであり、オープンカーでもあるクルマでないと困る、一粒で二度美味しくないと困る」という場合、一台を選べと言う場合。
当然、このジャンルでの鉄板商品「マツダ・ロードスター」が、第一の選択肢な訳だが、私なら、あえて
- ホンダ・S660
を選ぶ。
S660は後ろにロールバーがある、いわゆる「タルガトップ」なのだが、実は案外「前面ガラスと顔の距離は長い」
後ろにロールバーがあっても視界に入らなければ開放感の阻害要因には成り難い。
前面ガラスとの距離の方が大切だ。
その点、S660はミニやビートルほどではないが、スポーツカーとしてはかなり距離がある方だ。
意外だったのはマツダ・ロードスターの方が、前面ガラスと顔の距離が近かった事だ。
とにかく「前面ガラスと運転者の顔との距離が長い事」これが「オープンカーの気持ち良さ」にとっては大事だ。
日本全国に張り巡らされた「林道・農道ネットワーク」を活用するなら、断然、軽自動車だ。
最近、私は自称「ネイチャー系フォトグラファー」としてメキメキ頭角を現している。
というのは嘘だが、ブログをやるようになって一眼デジカメを買ってからというもの、頻繁に日本の自然を堪能すべく林道に足を運ぶようになった。
それで気づいた。
「林道では、大きなクルマは運転し難い」
カメラを趣味にして改めて思ったが、日本の自然というのは、本当に繊細で四季折々の変化があって楽しめる。
それと、それが良い事なのか悪い事なのかは判断できないが、とにかく、かなり山の上の方まで林道のネットワークが張り巡らされている。
また平地においても、農道のネットワークがある。
これら「林道・農道ネットワーク」は、何を基準にして道路幅を決めているかというと「そこを通る農家のお爺さんが運転する軽トラック」だ。
つまり、周辺の農村に住むお爺さんたちが運転する軽トラックさえ通行できれば良い。
山道だからと言ってV8エンジンを搭載した外国製のオフロード車用に道を作る必要はない。
だから、日本の自然の隅々までクルマで行こうと思ったら、断然「軽オフロード」である。
要するに「スズキ・ジムニー」である。
噂によると2017年にフルモデルチェンジを控えているらしい。
待ち遠しい。
*以下、宣伝。
青葉台旭・作
ハーレム禁止の最強剣士!
自作の小説です。よかったら読んでみてください。