日本のアニメーション産業が生き残るためには「自分たちが創造した物を金に換える方法」をもっと考えた方が良い。
おそらく、現在のようなテレビ放映を中心にしたエコシステムは遠からず縮小していくのではないか。
テレビというメディア自体が、徐々に縮小して行く運命にあるように私には思える。
今のうちに、テレビに代わる収益ルートを確保した方が良い。
一つの可能性は、劇場公開だろう。
もう一つの可能性は、動画配信サービスだろう。
いずれにしろ、企画の初期段階から世界同時配給・配信を想定していかないと充分な資金回収は出来ないのではないか。
もはや少子高齢化が決定づけられた日本国内市場だけでは、質の高いアニメーションの資金回収が不可能になっていくだろう。
違法コピーによる被害を完全に防ぐ方法は、残念ながら現在は無い。
と、すれば、被害を最小限に食い止めるための手段として、世界同時配信は必須だ。
そのためには、日本語と英語、あるいは日本語とフランス語、日本語とドイツ語など、日本語を各国語に翻訳できる人材育成も大事だろう。優秀な翻訳家を育てるというのは、案外難しいと思う。何故なら両方の言語能力、文学的能力が高いレベルで必要だからだ。
もう一つは、コンピューターグラフィックスと伝統的なアニメーションの融合はこれからも進むと思う。
以前の記事
日本のアニメや映画制作のために公的な機関で3Dデータライブラリを立ち上げてはどうか。
でも書いたが、無駄な出費を抑えるために、例えば東京の街並みの3Dデータや富士山の3Dデータなど、よく使うデータは各社で一定の使用料を払って使い回せるような仕組みづくりも大事だろう。
*以下、宣伝。
青葉台旭・作
ハーレム禁止の最強剣士!
自作の小説です。よかったら読んでみてください。
2015-12-03
23:50