青葉台旭のノートブック

「百鬼譚の夜」を読んだ

「百鬼譚の夜」を読んだ

作 倉阪鬼一郎

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ひとこと感想

なかなかゴシックな雰囲気のある連作短編集だった。(作者自身は後書きで、本作品を長編と呼んでいる)

ただし、最終話かつ表題作の「百鬼譚の夜」は頂けなかった。
まず、最後の短編のテーマが百物語のため、連作のフィナーレとしては小粒な感じを受けてしまう。
それから「登場人物全員が、実は吸血鬼でした」というオチは、如何なものか。
私個人は、ブラム・ストーカーの創作した「ドラキュラ」式の吸血鬼が他の作品に出てくると、どうも辟易してしまう。
太陽を浴びると死んでしまう・噛まれた者も吸血鬼になる・不老不死……などなど、ブラム・ストーカー作の「ドラキュラ」によって世界中に広まった吸血鬼のステレオ・タイプには、ちょっと食傷気味だ。

2021-11-23 12:03