青葉台旭のノートブック

映画「モデル連続殺人!」を観た

映画「モデル連続殺人!」を観た

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脚本 マルチェロ・フォンダート、マリオ・バーヴァ、ジュゼッペ・バリラ
監督 マリオ・バーヴァ
出演 エヴァ・バルトーク 他

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ひとこと感想

つい先ほど、私はイタリアン・ジャッロ映画と日本の江戸川乱歩などのエログロ怪奇探偵小説との共通点に気づいてしまった。

両者とも、変態性をどこまで突き詰めるかで勝負している。

変態性欲を突き詰めると「相手の肉体をどこまで『物』として扱えるか?」の勝負になっていく……本作品を観たり乱歩を読んだりすると、そんな気持ちになる。

オープニングから、もうシビれてしまった。
極彩色の照明を当てられて、暗闇の中に浮かび上がるマネキン。
そのマネキンに紛れ込むようにしてポーズを取る男女。
いかにも『美しい女たちが次々に殺されるゲテモノ芝居の始まり、始まり』とでも言いたげな、素晴らしく悪趣味なオープニングだ。

明暗のコントラストが強く、全てが極彩色の作り物の世界。
ヨーロッパ上流階級に住む紳士淑女たちの、ドロドロと腐敗した人間関係。
マネキンのように美しく、マネキンのように作り物めいた女たち。
その女たちが、次々に毒牙にかかって殺されていく。

う〜ん、ほんとに乱歩みたい。うっとりしちゃう。

追記(2021.10.7)

とはいえジャッロの本分は、刺激の強いゲテモノ趣味な娯楽を、大衆に提供することだ。
ストーリーはご都合主義で、俳優の演技も大味だ。
B級ジャンク・グルメであることを予(あらかじ)め分かった上で、鑑賞するかどうか決めて欲しい。

2021-10-05 09:52