青葉台旭のノートブック

netflixで「新クライモリ デッド・フィーバー」を観た。

netflixで「新クライモリ デッド・フィーバー」を観た。

amazonのページ

監督 ジェレミー・ラヴァーリング
出演 アリス・イングラート 他

ネタバレ注意

この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

この記事にはネタバレが含まれます。ご注意ください。

5回書いたからセーフ。

ひとこと感想

filmarksなどのレビュー記事を読むと、けっこう評価が低い。
「タイトルが紛らわしい」という批判が散見される。
さも「クライモリ」シリーズの続編のように見せかけたタイトルとパッケージ写真で、てっきりそうだと思って買って観た人が「騙された」という感情を抱いているようだ。

私個人は、そもそも「クライモリ」シリーズをひとつも観たことがなかったので、そこまでの反感は覚えなかったが、シリーズ最新作を期待していた人たちがその反動でこの作品に批判的になってしまうという現象を嘆かわしく思った。
洋画に紛らわしいタイトル(とパッケージ)を付けて騙して客を釣るというのは1970年代から続く日本の洋画配給会社の『お家芸』で、映画ファンも、苦笑いしながら黙認するという文化がここ半世紀近く続いている訳だが、そろそろ止めにしませんか、と言いたい。

今回のように、なまじ「クライモリ」シリーズを騙ったために、作品が不当に低く評価されることもあるのだから、日本の配給会社の責任は重い。

さて、本作品の感想。
全体としては、ルトガー・ハウアーの「ヒッチャー」のような話だった。

前半の、森の中をぐるぐる彷徨(さまよ)う感じは好みだ。
ドライバーの男と助手席の女の目の部分のアップを効果的に使う演出も良い。
全体として絵づくりや演出が引き締まった感じがあって好感が持てる。

しかし後半、いよいよ「ヒッチャー」におけるルトガー・ハウアーの役どころの変質者が登場してからは、どうにも締まりが無くなってしまった。

もう「ヒッチャー」から30年以上経っているのだから、「ヒッチャー」タイプの物語を作るにせよ、もうひと捻(ひね)り欲しかった。

ホテルにたどり着いてみたらスクラップ自動車が並ぶ廃墟だった、という場面は、なかなか退廃的で良い雰囲気なのだが……

観終わっての私の感想は、
「前半わくわく、後半ちょっと残念、全体としては、まあこんな物か……でも演出の仕方は好き」
といった所か。

2018-10-09 09:00