青葉台旭のノートブック

チャールズ・ブコウスキー「ありきたりの狂気の物語」を読んだ。

チャールズ・ブコウスキー「ありきたりの狂気の物語」を読んだ。

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翻訳 青野聰

ちくま文庫版。

ひとこと感想

ブコウスキーの「ありきたりの狂気の物語」を読み終わった。
最初は「すげぇ面白ぇな」と思っていたが、さすがに最後の方はちょっと飽きた。
小説なんだか、私小説なんだか、リアルな身辺雑記なんだか、だんだんよく分からなくなってくる。
酒、泥酔、精神を病んでいるか知能が弱いかのどちらかの女(どちらの場合も若くてセクシー)を拾って来てセックス、ウンコでトイレが詰まった、仕事つらい、詩人どうしの交流、俺はいつ死んでもおかしくない、人は誰でも産まれた時から破滅に向かって生きているんだ……だいたい、こんな話の繰り返しだ。
要するにダメ男日記なわけだが、不思議と、ある種の「爽やかさ」を感じる。

それと、文章のリズムが良い。短い文でリズムを刻んでいく感じが心地良い。 私は、英語が苦手なので、このリズム感が原文に由来するものなのか、それとも翻訳者の意図によるものなのかは分からない。 おそらく、その両方だろう。 作中、ヘミングウェイという名前が何度か出てくるが、確かにヘミングウェイを少し思い出させる。(もちろん、英語が苦手な私は、日本語に翻訳されたヘミングウェイの小説しか知らない)

この爽やかな、短い文章でリズムを刻んでいく文章は、私も大いに参考にしたい。

2018-07-30 08:34