日記のような小説、小説のような日記 ### 12月9日(水) 牛乳は買った。 醤油を忘れずに買うこと。 ----- コッキング式のエアー・ソフト・ガンを買おうと思っている。
ライフルのような大袈裟なものじゃなくて、拳銃が良い。 サバイバル・ゲームをやる訳でもないし、射撃競技に出る訳でもない。
室内で段ボール箱の的に当てて遊ぶだけだ。
いわゆる『お座敷シューティング』 10歳以上用のエアー・コッキング・ハンドガンで良い。
18歳以上用のようなパワーは、むしろお座敷シューティングでは邪魔だ。的を外した時の跳弾が激しく、部屋にBB弾が散らばる。 いま気づいたけどBB弾って、『頭痛が痛い』式の重複表現だな。
BBとは『Ball Bullet = ボール状の弾丸』の略だろう。『Bullet』で既に『弾丸』の意味だから、そこにさらに『弾』の字を付けるのは重複だ。
と、思って調べたら、『BB』は『Ball Bearing』の略だという説もあるんだな。 さて、コッキング・ハンドガンの話だ。
どの銃を買うべきか。 10歳以上用のコッキング・ハンドガンを製造・販売している会社といえば、まずは東京マルイだろう。
それとクラウンモデル社(自社製造なのか、他社からのOEMなのかは不明)
あとは、台湾・韓国からの輸入モデルか幾つか存在する。 とりあえず、東京マルイのエアー・コッキング・ハンドガン(10歳)シリーズのウェブ・ページへ行ってみた。 実は、3年ほど前に一度コッキング・ハンドガンへの熱が高まった事があって、その時に何丁か買っている。
押入れの段ボール箱を漁ってみると、以下の銃が出てきた。 - コルト・ガバメント(18歳以上用) - ベレッタ・M8000・クーガーG(10歳以上用) - HK・P7M13(10歳以上用) それと、分解したり改造したりした挙句に正しく動作しなくなったSW・PC356(18歳以上用)があった。 すっかり忘れていたけど、3年前にも結構コッキング・ガンを買っているな。 今回は何を買おうか。 東京マルイのコッキング・ガン・シリーズには35年もの長い歴史があるのだが、調べてみると、その内部機構は大まかに3つの世代に分かれるとブログなどには書いてある。
当然ながら、世代が下るごとに洗練されてリアルになっている。 やはり、どうせなら設計が新しくて動作がリアルな方が良い。
とはいえ所詮(しょせん)はトイガンだから、レバー類に現実の銃とは違う機能が割り振られていたり、機能自体が省略されている部分は、最新の機種にも存在する。
トイガンに何を求めて何を諦めるか、買う側は取捨選択しなければいけない。 とりあえず以下の基準を立ててみた。 1. フィールド・ストリップは可能か 2. セイフティ・レバーは、現実の銃と同じように機能するか まずは、フィールド・ストリップ出来る機種に絞ってみる。 - HK・ソーコム・MK23 - コルト・ガバメント(既に所有) - SW・PC356(既に所有) - ベレッタ・M8000・クーガーG(既に所有) - ベレッタ・M92F・ミリタリーモデル - HK・USP この中で、まだ持っていないのは、 - HK・ソーコム・MK23 - ベレッタ・M92F・ミリタリーモデル - HK・USP 以上の3種。 その中で、セイフティ・レバーが実際の銃と同じ位置にあるのはUSPだけとなる。
(そもそも、フィールド・ストリップとセイフティ・レバーの両方の項目を同時に満たす物は、ガバメントとUSPの2しかなかった) USPか……なんかゴツそうだな。 どちらかというと、私は細身でクラシカルなデザインが好きだ。
USP・ソーコム系列のデザインは、ちょっとゴツすぎる。 M92Fも、ひと昔まえの軍用拳銃らしく大柄だが、20世紀前半から受け継がれたクラシカルな要素が残っている。
どちらかと言えばベレッタの方が好みなのだが、セイフティー・レバーはダミーでスライドと一体化している。
おそらくクーガーGと同じく、スライド・ストップ・レバーが実際のセイフティなのだろう。
私の見るところ、クーガーGとM92Fは、内部の構造がほとんど一緒なのではないだろうか? うーん、迷う。 フィールド・ストリップも諦めたとしたら、どれくらい選択肢が広がるだろうか?
公式ウェブ・ページの写真を見ながら、好みの銃をピックアップしてみよう。 - チェスカー・ズブロヨフカ・CZ75 - グロック・17L - グロック・17 - コルト・ダブルイーグル - ワルサー・P38 これくらいか。
大きすぎる銃には、今回は食指が動かない。
ダブルイーグルとP38は、東京マルイのシリーズの中では相当初期の商品で、基本設計は30年以上前と思われる。
ちょっとダブルイーグルには興味がある。
P38まで行くと、もう完全に懐かしさだけで買う商品だろう。 さて、どうするか。 ----- 押入れの段ボール箱から以前買ったコッキング・ガンを出し、さらにKSCのガスガンCZ75なども久しぶりに出して握ってみたり空撃ちをして遊んでみる。 やっぱり、CZ75は綺麗だな。 それと、グリップの形状が良くて握り心地がすこぶる良い。 女は全身の肌で感じて、男は手のひらで感じる。
男が何かを愛でるとき、対象の触り心地はとても重要だ。 感触。それから反応。
こちらが手を使って何かをしたとき、対象はどういう反応を示してくれるのか。フィードバック。 現代の銃は、マガジンの容量が増えたぶん横幅も肥大化している。
そのツケがグリップ形状に現れてしまった。
妙に角ばっていて、どうしても手に馴染まない。 (2020年) ___Aobadai Akira___ date: 2020-12-10 time: 0:52 category: 日記小説