はてなブログからの転記

インターネットというのは、それ自体最初からブログだったし、それ自体最初からSNSだったし、それ自体最初からWEB2.0だった。

それの何が新しいの? 最初からインターネットってそういう物だっただろ?

昔、「ブログ」なるものが日本に紹介された時、友人とこんな会話をしたことがある。

友人「アメリカじゃ、ブログとかいうものが流行しているらしい」
私「ブログって、何だ」
友人「ウェブ上の個人ログという意味だ。つまり、個人が日々思っている事や今日何があったかなどを記事にして書いて、それを時系列で表示するんだ」
私「要するに、ウェブ日記のこと? それの何が新しいの? みんな既にやってることだろ」
友人「……」

ブログにしろ、ウェブ2.0の「誰もが情報発信できる」にしろ、SNSの「人と人とがつながる」にしろ、新しい概念を説明される度に、私は思っていた。

「それの何が新しいの? インターネットって最初からそういう物だっただろ?」と。

最初からというのは、とりあえず日本でウィンドウズ95が発売され「インターネット元年」といわれた1995年ごろから2000年くらいまでの事を指すと思ってほしい。

HTMLと電子メールというインターネット上の2大アプリケーションが日本に浸透した時点で、もう既に、インターネットの利用目的は団体、個人にかかわらず、情報発信と閲覧だったし、「つながる」だった。

しかし、今、こうして自分自身ブログを書いてみて「何が新しいの?」の答えが分かった気がする。

それまで「一部の人にとっては可能」だったことが、「全ての人にとって簡単」になった。

誰でも簡単に出来るようになった

ブログやSNSやウェブ2.0の意義は、この「誰でも」と「簡単」にこそある。

「HTMLのどこが難しいの? 簡単だろ。ちょっと勉強すりゃ誰でも出来るよ」という人もいるだろう。
しかし、それは違う。その「ちょっと勉強すりゃ誰でも」出来る事を、大部分の人は面倒くさがってしない。

ブログが発明され、SNSが発明され、ウェブ2.0になって初めて「何にも勉強しなくても、誰でも」出来るようになったのだ。「個人の情報発信」も「繋がる」も。

「HTMLと電子メールが再定義された」

わが心の弟子、スティーブ風に言えば「HTMLと電子メールが再定義された」という事だ。

ブログとSNSによって。

 それまでもHTMLを手作業で編集してブログ的な情報発信をしている人はいた。

それまでもメールを使って人々は連絡をとりあっていた。

しかし、ブログによって「情報発信する事」が再定義され、SNSによって「繋がる事」が再定義された。

そして、誰でも簡単に情報発信し、誰でも簡単に繋がるようになった。

繰り返しになるが、この「誰でも」「簡単に」は、コンピュータの専門家や愛好家たちが言う「HTMLなんて簡単だよ、誰でも出来るよ」のようなレベルではない。
彼らが「誰でも」と言うときには、暗黙のうちに「俺たちと同じくらいの興味と情熱と知性のある奴なら」という前提がある。

高校の生徒たちの例で言えば「数学の平均点が80点以上の生徒なら誰でも」とか「真面目にHTMLを勉強する気がある奴なら誰でも」では駄目だったということだ。

数学の点数が0点でも、なんの根性も要さずに出来る

これでなきゃ、真の意味での「誰でも」とは言えない。

そして、この「テスト0点の高校生でも、なんの根性も要さずに情報発信が出来る。繋がる」が実現されちゃった、という宣言がウェブ2.0だった。

結論

ブログの真の意義は「個人が情報発信できること」ではない。そんなものはブログ以前から可能だった。ブログの真の意義は「誰でも簡単に情報発信できること」だ。

SNSの真の意義は「個人が繋がること」ではない。そんなものはブログ以前から可能だった。SNSの真の意義は「誰でも簡単に繋がること」だ。

誰でも簡単に情報発信し繋がる。これがウェブ2.0の本当の意味だ。

その結果、誰も彼もが情報発信し、繋がるようになった。

2015年現在の社会はそういうものとしてある。

 

2015-11-22 09:00